相撲界の伝統的な食事といえば、とにかく大量に食べて体を大きくするイメージが根強い。だが、現代のスポーツ科学において、その手法は必ずしも最適とは言えない。そこで彼女が導入したのが、栄養バランスを緻密に計算した「令和のちゃんこ改革」だ。
高タンパク・低脂質を意識しつつ、疲労回復に必要なビタミンやミネラルを効率よく摂取できるメニューを考案。ただ栄養価が高いだけではない。若い力士たちが飽きずに美味しく食べられる工夫も凝らされている。「体が資本の力士だからこそ、口にするものすべてに意味を持たせたい」という彼女のこだわりは、部屋の力士たちの怪我の減少や、稽古のパフォーマンス向上という形で確実に実を結んでいる。