死刑囚・木嶋佳苗の獄中結婚相手は一体誰なのか、そしてなぜ彼女は獄中で3度も婚姻できたのか。世間を大きく騒がせたそのお相手の正体と、婚姻届が提出された背景には、単なる恋愛感情だけでは説明のつかない綿密な計算と拘置所の制度上の事情が横たわっています。
木嶋死刑囚が最初に獄中結婚に踏み切ったのは、一審で死刑判決を受け、上告審へと進んでいた2015年春のことでした。相手は彼女を長年支援していた60代の一般男性(会社経営者)です。この男性との婚姻により木嶋姓から相手方の姓へと改名しましたが、ほどなくして離婚に至ります。しかし驚くべきことに、離婚後も木嶋死刑囚はその元夫と「養子縁組」を結び、法律上の親族関係を継続させました。
その後、2人目の支援者男性と短い婚姻期間を挟んだのち、2018年頃に3人目の伴侶となったのが、新潮社が発行する『週刊新潮』の敏腕デスクとして知られる40代の男性社員でした。この事実は2019年5月に『週刊文春』がスクープしたことで明るみに出て、出版業界のみならず社会全体に凄まじい衝撃を与えました。
報道各社の関係者や公判記録によると、木嶋死刑囚は法廷で見せていた尊大な態度とは裏腹に、手紙のやり取りにおいては極めて細やかな気配りと古典的な女性らしさを演出することに長けていました。拘置所の冷たい鉄格子を隔てた文通を通じて、取材者や支援者の心を掌握していった過程が浮き彫りになっています。