2008年、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出された菅田将暉(本名・菅生大将)は、翌2009年の春、高校生活を送っていた大阪から東京の芸能事務所トップコートへと通い始めました。まさにその直後に行われたのが、平成仮面ライダーシリーズ第11作となる『仮面ライダーW』のオーディションでした。
東映の制作陣は、メインキャラクターである「魔少年」のような浮世離れした美しさと知性を併せ持つフィリップ役の菅田将暉を一目見て確信したと語っています。オーディション翌日には事務所に合格の連絡が入り、演技経験ゼロのまま即座に主演へ抜擢されるという異例のスピード展開でした。
放送開始当時、菅田将暉の仮面ライダー出演は何歳当時だったのかといえば、わずか16歳(高校2年生)でした。これは2007年の『仮面ライダー電王』で主演を務めた佐藤健(当時17歳)を下回る、菅田将暉が樹立した最年少主演ライダー(桐山漣とのW主演)という快挙でした。
右も左もわからないまま始まった撮影現場で、彼は台本の読み方、カメラの画角、アクションの基本を一から叩き込まれました。菅田将暉のデビュー作となった本作での1年間は、まさに彼の俳優人生における過酷かつ最も濃密な演劇学校だったといえます。