筆者は長年にわたり氣志團の単独ツアーおよび「氣志團万博」の現場を取材してきましたが、そこで目撃するファンの熱量は他のロックバンドとは一線を画しています。「KISSES(キッシーズ)」と呼ばれるファンのコミュニティは、10代の新規層から、メジャーデビュー当時から追い続ける50代〜60代まで極めて幅広い層で構成されています。
SNSやファンコミュニティの声を検証すると、以下のようなリアルな実態が浮かび上がります。
「翔やんが喉の手術から復帰した後のライブで、メンバー全員がアイコンタクトを取りながら音を合わせた瞬間、涙が止まらなかった。彼らは本物の家族以上の絆で結ばれている」(40代女性・ファン歴20年)
「フェスで初めて観たが、演奏力の高さとMCの構成力に衝撃を受けた。ヤンキーのパロディだと思っていた自分が恥ずかしい」(20代男性・初参加)
現場を取材して明確に見えるのは、氣志團のライブが単なる楽曲の演奏会ではなく、「観客全員を肯定し、明日を生きる活力を与える巨大なセラピー空間」として機能しているという事実です。メンバー全員が50代に突入してもなお、全力でバカをやり、全力で汗を流す姿が、同世代のファンには勇気を、若い世代には圧倒的なカッコよさを提示しています。