観月ありささんは、1990年代前半に宮沢りえさん、牧瀬里穂さんと並び、頭文字を取って「3M(スリーエム)」と称され、平成初期のトップ美少女ブームの中心に君臨しました。
尾崎亜美さんが作詞・作曲を手掛けたデビュー曲『伝説の少女』は、オリコン週間チャートで初登場上位にランクインし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。キリンビバレッジの清涼飲料水や富士フイルムのCMで見せた瑞々しい姿は、CM界の女王としての地位を瞬く間に確立しました。
そして1996年、彼女のキャリアを決定づけた代表作『ナースのお仕事』(フジテレビ系)がスタートします。観月さん演じる主人公・朝倉いずみの「あさくらー!」という叫び声とともに巻き起こるドタバタ劇は、日本中に元気と笑いを届けました。それまでの「高嶺の花である完璧な美少女」というパブリックイメージを自ら軽やかに壊し、愛嬌たっぷりのドジでお茶目なナースを体当たりで演じきったことで、同世代の女性から圧倒的な共感を獲得したのです。
特筆すべきは、1992年のドラマ『放課後』での単独初主演以来、毎年途切れることなく連続ドラマの主演を務め続け、30年連続連続ドラマ主演という前人未到の記録を打ち立てた点です。一過性のアイドル的人気で終わることなく、確固たる演技力と現場での信頼を積み重ねた結果といえます。