『GTO』という同一原作でありながら、反町隆史版とAKIRA版ではアプローチや演出の方向性に明確な違いがあります。これが視聴者の世代ごとの熱量と、3期への期待感の多様化につながっています。
まず反町隆史版(1998年)は、原作のエッセンスを取り入れつつも、反町本人の圧倒的なカリスマ性とワイルドな不良感を前面に押し出した「ドラマオリジナル色の強いヒューマンドラマ」でした。GTO 歴代ヒロインの代表格である冬月あずさ役を演じた松嶋菜々子との軽妙な掛け合いは、実生活での結婚というドラマティックな結末も含めて社会現象となりました。
一方、AKIRA版(2012年/2014年)は、藤沢とおる氏による原作コミックの過激な心理描写や名シーンを忠実に再現しようと試みた「原作リスペクト型エンターテインメント」です。1期のヒロイン・冬月あずさ役には瀧本美織が起用され、2期では舞台を鬼塚の地元である湘南に移し、ヒロイン・藤川ほなみ役を比嘉愛未が熱演しました。EXILEパフォーマーならではの切れ味鋭いアクションシーンや、現代的な学校問題への切り込みが若い世代の支持を集めました。
『GTOリバイバル』では、教育現場を取り巻くコンプライアンスやSNS空間の息苦しさに反町版の鬼塚が風穴を開ける構図となり、同僚教師役として岡崎紗絵、教頭役として小手伸也がキャスティングされるなど、時代に即した新たな布陣が敷かれました。