大会直前の恒例行事となっている公式ドローセレモニーは、開幕直前の週末(5月3日〜4日頃)にローマ市内の特設会場で実施されます。96ドローのトーナメント表が確定した瞬間、トップシード勢の山分けや初戦屈指の好カードが一気に明らかとなり、大会公式アプリや「スポーツナビ」などの大手速報ポータルで即時配信されます。
日本テニス界の最大の関心事は、男子シングルスにおける西岡良仁、ダニエル太郎、望月慎太郎、そしてプロテクトランキングやワイルドカード(推薦出場)を活用して果敢な復帰ロードを歩む錦織圭の動向です。錦織は過去にこのローマの地で数々の名勝負を演じており、クレーコート特有のドロップショットや角度をつけたバックハンドの展開力は今なお世界のトップを脅かす切れ味を持っています。しかし、長丁場のタフなラリーが続くクレーで連戦を勝ち抜くには、関節や筋肉への負担をどう制御するかが死活問題となります。
一方、女子シングルスでは復帰以降のランキング上昇を狙う大坂なおみの挑戦が見逃せません。かつては苦手意識を公言していた赤土ですが、近年はスライド走法とスピン量の調整に積極的な改善を加えています。大会前哨戦の成績次第では、予選からの過酷な勝ち上がりを強いられる日本人選手も少なくありません。予選突破を果たした選手が本戦1回戦でどのシード選手の山に入るのか、ドロー表の空白を埋める予選勝者(Q)の配置は波乱の震源地となります。