ネット検索や占いサイトでは今なお「丙午生まれの性格と特徴」「丙午 男の運勢」といったトピックに関心が集まっています。世間に流布する俗説と、現実の姿にはどれほどの乖離があるのでしょうか。
俗説において、丙午生まれの人は以下のようなレッテルを貼られがちです。
- 女性:気が強く勝ち気、情熱的だが感情の起伏が激しい、自立心が強すぎて夫を尻に敷く
- 男性:エネルギッシュでリーダーシップがある、豪快で勝負師の気質、頑固で妥協しない
しかし、現代の行動科学や統計学において、生まれ年や干支によって個人の性格や気質、将来の成功率が決まるというエビデンスは存在しません。こうした言説の正体は、誰にでも当てはまる性格描写を自分だけの特徴だと思い込む心理現象「バーナム効果」や、一度抱いた先入観に合致する情報ばかりを集めてしまう「確証バイアス」に過ぎません。
皮肉なことに、1966年の丙午生まれ世代が歩んだ実際の人生は、迷信とは全く異なる「実利的なメリット」に恵まれた側面がありました。同世代の人口が前後年に比べて40万人以上少なかったため、高校・大学受験における競争倍率が緩和され、有名校に入学しやすい環境が生まれたのです。当時の受験情報誌でも「今年の受験生は極めて有利」と特集が組まれたほどでした。小泉今日子氏、鈴木保奈美氏、斉藤由貴氏、スガシカオ氏など、1966年生まれの著名人を見ても、独自の個性を発揮して長期にわたり第一線で活躍している表現者が極めて多いのが特徴です。