現場の必要性から生まれたガムテープアートは、瞬く間にプロのクリエイターたちの知るところとなった。過酷な現場視界のなかで視認性を極限まで高めたその構造は、現代の公共サインデザインにおける極めて優秀な解答として評価されている。
洗練された計算に基づくタイポグラフィとは異なり、直感と現場のニーズから生まれた文字。しかしそこには、読ませるための力強いコントラストと空間設計が息づいている。日暮里駅の改修工事現場などでも次々と新作が披露され、文字愛好家のみならずグラフィックデザイン業界全体に新鮮な衝撃を与えた。