10チャンネルはどこの局?地域差の謎とテレ朝が消えた歴史の真相

10チャンネルはどこの局?地域差の謎とテレ朝が消えた歴史の真相

10チャンネルはどこの局?地域差の謎とテレ朝が消えた歴史の真相について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

地上波テレビのリモコンキーIDは、単なる識別番号ではなく、放送局の経営や視聴率を左右する極めて重要な経済的インフラです。

放送業界の行動分析データによると、視聴者がテレビを点けた際、リモコンのチャンネルを「1」から順に巡回する「巡回ザッピング行動」において、数字が小さく押しやすい位置にある局ほど接触率が高くなる傾向が実証されています。テレビ朝日がアナログ時代の「10」から地デジで「5」へとポジションアップを図った背景には、この「視聴者とのファーストコンタクト獲得」という明確な計算がありました。

一方で、関西の読売テレビが全国ネットのキー局(日本テレビ=4)に合わせることなく「10」を維持したのは、「ytv=10」という地域ブランドの浸透度が圧倒的であったためです。数字を変えることによる視聴者離脱リスクよりも、半世紀以上にわたって築き上げた「10番の読売」という地元での信用を選んだ結果と言えます。

現在ではスマートテレビの普及により、リモコン上に「YouTube」「Netflix」「TVer」などの専用ダイレクトボタンが配置される時代となりましたが、地上波チャンネルの番号配置に刻まれた各局のプライドと戦略の痕跡は、今も色褪せることなくリモコンの上に残り続けています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。