水野真紀の知名度を決定づけ、お茶の間の憧れの象徴へと押し上げた最大の契機は、1992年から放映された松下電工(現パナソニック)の美容家電シリーズCMでした。
「きれいなおねえさんは、好きですか。」というキャッチコピーとともに画面に映し出された彼女の姿は、日本の広告史に刻まれる鮮烈なインパクトを残しました。当時22歳から26歳にかけて出演したこのシリーズにおいて、水野真紀は初代キャラクターとして約4年間にわたりブランドの顔を務め上げました。
パナソニックの社史や広告関連の記録によれば、このCMの放映後、スチーマーやシェーバーといった女性向け美容機器の売上は前年比で大幅な伸びを記録し、家電量販店の店頭には等身大パネルを求めて問い合わせが相次いだといいます。
当時の映像やスチール写真を振り返ると、白を基調としたシンプルな衣装に、素肌感を極限まで活かしたナチュラルメイクが施されており、現代の2020年代に見返しても一切の古さを感じさせません。「美人すぎる」「誰もが好感を抱く理想の女性像」として、男性ファンのみならず同世代の女性層からも圧倒的な支持を獲得しました。