従たる給与の扶養控除申告書とは?書き方と副業で損しない年末調整2026

従たる給与の扶養控除申告書とは?書き方と副業で損しない年末調整2026

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給与所得における「主たる給与」と「従たる給与」の法的な区分は、単に「収入が多い方」「先に働き始めた方」という主観的な基準だけで決まるものではない。税法上の厳密な定義は、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出している会社から支払われる給与が主たる給与であり、それ以外の支払者から受ける給与が従たる給与となる。

国税庁の源泉徴収税額表において、主たる給与には「甲欄」、従たる給与には「乙欄」の税率が適用される。甲欄では基礎控除や各種所得控除があらかじめ織り込まれており、月収8万8,000円未満(扶養親族等の数が0人の場合)であれば源泉徴収税額は0円となる。これに対して乙欄では、月収の多寡にかかわらず一律で高い税率が課され、例えば月収数万円程度の副業であっても最初から約3%〜30%を超える高い源泉徴収が実行される。

この二重基準が設けられている理由は、複数の勤務先で同時に基礎控除や扶養控除を二重適用してしまう「税の取りっぱぐれ」を防止するためである。制度の趣旨を理解するために、両者の詳細な違いを下表にまとめた。

項目主たる給与(本業など)従たる給与(副業・2社目)編集部の見解・実務上の注意提出する申告書給与所得者の扶養控除等申告書(原則1社のみ)従たる給与についての扶養控除等申告書(条件該当者のみ)通常の扶養控除申告書を2社同時に出すことは法令違反となる源泉徴収の区分甲欄(控除が考慮された標準税額)乙欄(控除なしの高い源泉徴収税率)乙欄は手取りが一時的に減るが、確定申告で清算可能年末調整の対象実施される実施されない2か所以上から給与を得ている場合、年末調整だけで税務は完結しない確定申告の要否単独かつ年末調整済なら不要副業給与が年20万円超なら義務(20万円以下でも住民税申告要)乙欄で過大徴収されている場合、確定申告により還付を受けられる
前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。