レクサスが外車と誤解されやすい背景には、ブランド戦略に伴う3つの明確な要因が存在します。
第1の要因は、「ブランドの誕生地が北米アメリカであったこと」です。後述する歴史的経緯から、レクサスは日本ではなくアメリカ市場で1989年にデビューしました。ハリウッド映画や海外セレブの愛車としてメディア露出した記憶が強く残っている層には、今なお輸入車のイメージが焼き付いています。
第2の要因は、徹底したプレミアムブランディングと販売ネットワークの独立性です。従来のトヨタ販売店(カローラ店やトヨペット店など)とは完全に切り離された高級ホテルのような専用ショールーム、専任コンシェルジュによる手厚い対応、そして「L」のロゴマークを冠したグリルデザインなど、大衆車メーカーとしてのトヨタ色を意図的に排した設計が採られています。
第3の要因は、国内導入前に存在した「逆輸入車」のブームです。日本で正規販売されていなかった時代、左ハンドルの北米仕様レクサスをあえて並行輸入して乗ることがステータスとされた時期がありました。この文化が、クルマ好きの間で「レクサス=プレミアムな外車・輸入車」という認知を定着させる一因となったのです。