兵庫県西宮市の上ケ原(うえがはら)地区の丘陵地に位置する西宮市 山陽新幹線記念公園は、1972年(昭和47年)の山陽新幹線(新大阪〜岡山間)開業に合わせて整備されました。最大の特長は、難工事の末に貫通した山陽新幹線記念公園 六甲トンネルの東側坑口の真上に鎮座している点にあります。
六甲山系を東西に貫く六甲トンネルは、開通当時に世界第3位の長さを誇った屈指の山岳トンネルです。西明石・新神戸方面から駆け抜けてきた上り列車、あるいは新大阪を出発して加速しながら突入する下り列車が、わずか数メートルの足元をけたたましい風切り音とともに駆け抜けます。この非日常的なダイナミズムこそが、山陽新幹線記念公園 トレインビューが世代を超えて熱狂的な支持を集める最大の理由です。
トンネル特有の微気圧波(トンネルドン)を軽減するための緩衝工が整備されているものの、トンネル坑口から巨大な車体が滑り出してくる瞬間の地響きと風圧のリアルな体感は、防音壁に囲まれた一般的な駅ホームや高架沿いでは決して味わえない迫力に満ちています。