インターネットの検索窓には「冠婚葬祭バッグ普段使い兼用」というキーワードが頻繁に見られますが、ここにプロとして警鐘を鳴らさなければならない重大な落とし穴があります。
結論から述べると、「慶事(卒入学式・七五三・結婚式)」と「弔事(お葬式・告別式)」、そして「普段使い」の3つを完全に1つのバッグで兼用することは不可能です。
日本の葬儀マナーにおいて、光沢のある革、金具の装飾、華美なステッチは厳禁とされています。弔事用の正式なフォーマルバッグは、光を反射しない布製(トリアセテートやポリエステルなどの織物)で作られており、完全なマットブラックかつ金具は外側から一切見えない構造でなければなりません。この弔事用バッグを休日の街歩きで持てば、誰の目にも不自然な喪服用の鞄に映ってしまいます。
一方で、普段使いや卒入学式で活躍するセレモニーバッグ普段使い黒は、上質な牛革の穏やかなツヤ感や、控えめな留め具のアクセントがあってこそカジュアル服に馴染みます。これを無理に「お葬式でも使おう」と考えると、どちらのシーンでも中途半端で失礼な装いになりかねません。失敗を避けるための鉄則は、「お葬式用の布製バッグ(1万円前後の専用品)」は割り切って別枠で保管し、日常と兼用するのは「慶事・七五三・学校行事」に絞り込むことです。