イップスになりやすい人の共通点とは?真面目な完璧主義者が陥る脳の罠

イップスになりやすい人の共通点とは?真面目な完璧主義者が陥る脳の罠

イップスになりやすい人の共通点とは?真面目な完璧主義者が陥る脳の罠の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

グラウンドや練習場で起きている事態は極めて深刻です。プロ野球やアマチュア球界で多発する送球イップスに苦しんだ元プロ内野手は、引退後の自著や特番インタビューの中で次のような切実な告白を残しています。

「バッターが打った強いゴロを捕球するまでは体が勝手に動く。だが、ファーストへ軽く放るだけの動作になった瞬間、ボールの縫い目が指に張り付いたように感じ、投げる角度が完全に消え去る。観客の視線がすべて背中に刺さり、地面に叩きつけるか大暴投するかの二択しかなかった」

公の場で語られたこの言葉は、イップスが「難易度の高い動作」ではなく、「無意識にできていたはずの単純なイージーアクション」でこそ猛威を振るう現実を生々しく示しています。

同様の悲鳴はゴルフ界からも絶えません。ゴルフパターイップスを経験したプロゴルファーの手記には、「カップまでわずか50センチの距離で、パターを引くことすらできなくなった。右手の親指と手首が勝手にピクッと痙攣し、カップを2メートルもオーバーしてしまう。練習グリーンでは入るのに、本番になると脳が身体への命令を拒絶する」と記されています。

SNSや知恵袋、アスリート専用のコミュニティを調査しても、「チームメイトに『送球くらいちゃんと投げろ』と叱責されて完全に投げられなくなった」「真面目に治そうと動画を撮ってフォームを見直すほど悪化する」という当事者の苦悩が溢れています。外見上は健康に見えるがゆえに、周囲の無理解がさらに当事者を心理的孤立へと追い込んでいます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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