心電図の心拍数計算を完全攻略!300法と1500法・不整脈の求め方

心電図の心拍数計算を完全攻略!300法と1500法・不整脈の求め方

心電図の心拍数計算を完全攻略!300法と1500法・不整脈の求め方に関する最新のニュースをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

臨床の現場で最も初学者を悩ませるのが、RR間隔が完全に不規則となる心房細動(AF)や頻発する期外収縮です。脈が一定ではない状況で特定の1拍だけを抜き出して300法や1500法を適用すると、選択したマス目によって心拍数が60拍/分にも120拍/分にも計算できてしまい、臨床判断を大きく誤らせます。この不整脈心拍数求め方の課題を解決するのが6秒法心拍数の活用です。

心電図の記録紙において、大マス1個は0.20秒です。したがって、大マス5個で1秒、大マス30個(=150mm、15cm)でジャスト6秒間になります。この大マス30個の枠内に存在するQRS波(R波)の個数を数え、その数を10倍することで、1分間(60秒間)の平均心拍数が瞬時に算出できます。これが心房細動心拍数計算におけるグローバルスタンダードです。

例えば、大マス30マスの区間内にR波が8回確認できれば「8 × 10 = 80拍/分」、13回あれば「130拍/分」となります。標準的な12誘導心電図用紙では、最下段に第Ⅱ誘導などのリズムストリップが長く記録されています。一般的な12誘導印刷は幅約25cm(10秒分)を1枚に収めているため、リズムストリップ全体にあるQRS波の数を数えて6倍する「10秒法」を用いれば、さらに算出精度を向上させることが可能です。

心拍数を導き出した後は、日本循環器学会等の最新指針に基づく徐脈頻脈基準値と照らし合わせます。安静時心拍数において、50拍/分未満を徐脈(従来の60未満から改定が進む基準にも留意)、100拍/分超を頻脈と定義します。不規則な波形であっても、6秒法によって実効レートが頻脈域にあるか徐脈域にあるかを正確に掴むことが、抗不整脈薬の投与やレートコントロール療法の適応判断における生命線となります。

山田 真由
著者

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。