ファクトリーの中央に鎮座していたのは、日産・スカイラインGT-R(代表的リフレッシュ対象車種)だ。日本のモータースポーツ史に燦然と輝く名車だが、製造から三十年以上が経過し、過億な走りの代償として内部機関は悲鳴を上げていた。
ここで進行しているのが、まさに「エンジンオーバーホール・機関復元プロジェクト」だ。ブロックの最小単位まで分解されたRB26DETTエンジンは、超音波洗浄と研磨を経て、職人の手で一枚の歪みもなく組み上げられていく。組み上がり直後のエンジンが放つ澄んだシリンダー音は、新車ラインを離れた当時の咆哮そのもの。さらに、下地処理から極限まで磨き上げられた車体に施されるボディコーティング・車体磨きにより、鏡面のような輝きが復元されていく様子は圧巻の一言だ。