素朴な野菜スープと思われがちな一品だが、伝統的なイタリア料理の技法を取り入れるだけでその仕上がりは劇的に変化する。イギリスを拠点に活躍し、数々の名シェフを育てたことで知られるイタリア人シェフのジェンナーロ・コントアルド氏も、ベースとなるソフリット(じっくり炒めた芳香野菜)の重要性を強調している。
玉ねぎ、人参、セロリを極小のサイコロ状に切り揃え、上質なエキストラヴァージンオリーブオイルで焦がさないようじっくりと弱火で炒める。この工程で野菜の持つ自然な甘みと旨みが油に溶け出し、濃厚で奥深い味わいの土台が完成するのだ。単に野菜を水で煮るだけでは決して到達できない、レストラン品質の本格派スープを生み出す秘訣がここにある。