地球全体の人口動向を21世紀末まで見通したとき、唯一の巨大なエンジンとして稼働し続けるのがサブサハラ・アフリカ地域である。ナイジェリア、エチオピア、コンゴ民主共和国などでは依然として高い出生率が維持されており、今世紀末には世界人口の3人に1人以上がアフリカ人になると予測されている。
この爆発的な若年層の増加は、計り知れない成長のポテンシャルを秘めている。豊富な鉱物資源と広大なフロンティア市場を背景に、グローバルサウスとしての存在感は日増しに高まっている。欧米や中国が競うようにこの地域への投資を加速させているのも、単なる外交儀礼ではなく、将来の巨大な消費市場と労働力を囲い込むための生存戦略に他ならない。
しかし、コインには常に裏面が存在する。教育インフラの未整備、深刻な雇用不足、政治的不安定が解消されなければ、若者たちのエネルギーは国境を越える大量難民の引き金になりかねない。アフリカの人口増をいかに経済的繁栄へと接続できるかは、地球全体の安定を左右する最重要課題である。