セルフケアを2〜3週間続けても改善が見られない場合、あるいは日中のロッキングが頻発して自力で指を戻せない段階に達した場合は、速やかに手外科専門医による医療介入を受けるべきです。現代の整形外科医療では、痛みの緩和から根治に至るまで複数の治療アプローチが確立されています。
臨床現場で最も一般的な第一選択となるのが、ばね指注射治療の痛みと効果です。局所麻酔薬とステロイドの混合液を注入する際、狭い腱鞘の内圧が高まるため独特の強い鈍痛を伴いますが、成功すれば数日から1週間程度で劇的に症状が消失します。しかし、見過ごせないのがばね指ステロイド注射副作用の存在です。短期間に3回以上繰り返すと、腱組織が脆弱化して不可逆的な腱断裂を引き起こしたり、皮膚の脱色や皮下脂肪の萎縮を招いたりする危険があります。日本手の外科学会の指針でも、同一指へのステロイド注入は数カ月以上の間隔を空け、原則として年2〜3回までにとどめるのが標準的見解です。
保存療法や注射で再発を繰り返す場合、根本解決として検討されるのが手術です。気になるばね指手術費用と術後経過ですが、局所麻酔を用いた日帰り手術が主流であり、健康保険適用の3割負担であれば手術費用自体は1万円台から2万円台後半に収まります。従来の直視下切開術は安全性が確立されている反面、抜糸までの創部保護や傷跡の硬縮が課題でした。しかし近年は、超音波機器の進化によってエコー下腱鞘切開術最新治療が急速に普及。皮膚切開をわずか2〜3ミリの針穴程度に抑え、神経損傷のリスクを回避しながら腱鞘のみをピンポイントで切離する手法が、早期の社会復帰を望む現役世代を中心に支持を広げています。