スマートフォン選びにおいて、長年まことしやかに語られてきた言説の中には、技術の進化によって現在では当てはまらなくなったものも少なくありません。
第一の誤解は、「iPhoneは絶対に安全で、Androidはウイルスだらけで危険」というセキュリティ神話です。確かに初期のAndroidは審査基準の緩さから悪質な野良アプリの混入が問題視されましたが、現在のGoogle Play Protectは機械学習を用いた高度なリアルタイム検知を実装しています。むしろ、OS自体の脆弱性攻撃やフィッシング詐欺メール、偽警告サイトによる被害はプラットフォームを問わず発生しており、利用者のリテラシーこそが安全性を左右する時代を迎えています。
第二の盲点は、購入時の判断基準として頻繁に挙げられる「リセールバリュー(下取り価格の高さ)」の計算式です。長年「iPhoneは売却時にも高値がつくから実質的に安い」と信じられてきました。しかし、端末価格の高騰とスマホ選びの詳細まとめに照らし合わせると、初期投資額が18万〜22万円に跳ね上がった結果、3年後の売却益を差し引いた「実質負担額」は年間3万〜4万円に達します。一方、8万円台の実用Android機を4年間使い倒してゼロ円で処分した場合と比べ、トータルの出費額でiPhoneが常に有利とは言い切れない試算が成り立ちます。