記念すべき世界卓球選手権ロンドン大会の決勝戦、日本を牽引したのは間違いなく張本智和だった。対峙するは世界ランキング1位に君臨する王楚欽、そして百戦錬磨の樊振東を擁する最強・中国布陣。第1マッチから火花が散った。
張本は序盤から前陣に張り付き、鋭いチキータと電光石火のバックハンドドライブで主導権を握る。王楚欽の強烈なフォアドライブに対しても一歩も引かず、台のギリギリを突くブロックで相手の体勢を崩した。会場に響き渡る渾身の咆哮。ゲームカウントがもつれる大激戦の中、張本が見せた執念のプレーは、中国ベンチに明らかな焦りを生じさせていた。樊振東の重厚な回転量に対しても果敢に打ち合いを挑み、フルセットの末にマッチをもぎ取る圧巻のパフォーマンスを披露した。