なぜBがシ♭でHがシなのか?ドイツ音名の読み方と歴史の真相

なぜBがシ♭でHがシなのか?ドイツ音名の読み方と歴史の真相

なぜBがシ♭でHがシなのか?ドイツ音名の読み方と歴史の真相について詳しく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

ドイツ音名の優れた特徴は、派生音(半音上がった音・半音下がった音)の命名規則が極めて論理的である点です。ドイツ音名 シャープ フラットの表記は、語尾に特定の接尾辞を付加することで完成します。

1. ♯(シャープ)が付く場合:接尾辞「-is(イス)」を付与

幹音のアルファベットの後ろに「-is」を接続します。発音もそのまま連続して読みます。

  • C + is = Cis(ツィス / チス):ド♯
  • D + is = Dis(ディス):レ♯
  • E + is = Eis(エイス):ミ♯(ファの異名同音)
  • F + is = Fis(フィス):ファ♯
  • G + is = Gis(ギス):ソ♯
  • A + is = Ais(アイス):ラ♯
  • H + is = His(ヒス):シ♯(ドの異名同音)

2. ♭(フラット)が付く場合:接尾辞「-es(エス)」を付与

ドイツ音名 isとesの規則において注意が必要なのが、♭が付いたときの母音融合と例外パターンです。基本は「-es」を付けますが、母音が重なる音については発音の簡略化が行われます。

  • C + es = Ces(ツェス):ド♭
  • D + es = Des(デス):レ♭
  • E + es = Es(エス):ミ♭(「Ees」ではなく母音Eが脱落)
  • F + es = Fes(フェス):ファ♭
  • G + es = Ges(ゲス):ソ♭
  • A + es = As(アス):ラ♭(「Aes」ではなく母音Aが脱落)
  • H + es = B(ベー):シ♭(※「Hes」とは言わず単独文字「B」を用いる)

3. 重嬰音(ダブルシャープ)と重変音(ダブルフラット)

2箇所の変化記号が付く場合、シャープは「-isis(イシス)」、フラットは「-eses(エセス)」を重ねます。

  • Cisis(ツィシス):ドのダブルシャープ
  • Fisis(フィシス):ファのダブルシャープ
  • Ceses(ツェセス):ドのダブルフラット
  • Asas(アサス)または Ases(アセス):ラのダブルフラット
  • Heses(ヘセス)または BB(ベーベー):シのダブルフラット(Bにさらにフラットが付いた状態)
林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。