現代のカルチャーシーンから派生したスタイルも、若者世代の着こなしに深い影響を与え続けている。とりわけ映画『花束みたいな恋をした』で描かれたような、サブカルチャーの薫りを感じさせるリアルな日常着は、多くの学生にとって身近なファッションの手本となった。カルチャーアイコンである菅田将暉のスタイリングに代表されるように、古着をミックスしたような抜け感のある佇まいは根強い人気を誇る。
この潮流の根底にあるのが、都会的でありながら肩の力が抜けたシティボーイの美学だ。キメすぎない適度な崩し、例えばシワ感のあるビッグシルエットのシャツにレトロなスニーカーを合わせる手法は、気取らないおしゃれ感を演出する。完璧なドレッシーさを求めるのではなく、自分のスタイルを楽しんでいるという親しみやすさこそが、周りと差をつける隠れた要素だ。