高騰する市場の裏で猛威を振るうのが、精巧に作られたスーパーコピー品(模倣品)の存在である。特に高額カードの偽物は、表面のホログラム加工だけでなく、カード裏面の印刷精度まで高度に再現され始めている。最新の真贋鑑定現場が明かす真実とは何か。
偽造業者が最も苦戦するのが、実は「カード裏面の層構造と青インクの定着感」だ。本物のカードは複数層の特殊紙を圧着して製造されており、光をかざした際の透過率や、裏面のフチに現れる断裁面の質感に独特の特徴がある。偽物は印刷が肉眼で鮮明に見えても、高倍率の顕微鏡で見るとインクの網点(ドット)パターンが粗く、裏面ロゴの青色グラデーションが不自然に沈んでいることが多い。表面以上に裏面こそが、偽造対策の最前線となっているのだ。