華麗なる血脈を持ちながらも、宮沢洋一自身の歩みは愚直なまでの「実務派」の道だった。東京大学法学部を卒業後、1974年に大蔵省へ入省。主計局や大臣官房などの要職を歩み、国家財政の現場で徹底的に鍛え上げられた。
政界転身後は、衆議院議員を経て参議院議員へ。経済産業大臣を務めたほか、自民党税制調査会長として、複雑極まる税制改正のタクトを振るい続けている。名門の威光に頼ることなく、大蔵省仕込みの圧倒的な専門知識と粘り強い調整力で党内の信任を得てきた姿は、まさに知性派・宮沢家の真面目(まじめ)躍如と言える。