かつて昭和から平成にかけてお茶の間を魅了した『3年B組金八先生』のような学園青春ドラマの時代と比べ、現代の中学生を取り巻く環境は激変した。熱血教師と生徒の劇的な衝突といったドラマチックな光景は姿を消し、スマートフォンの普及やSNSを介した複雑な人間関係、早期化するキャリア教育といった新たな課題が浮上している。
現在の校内に一歩足を踏み入れると、生徒たちはタブレット端末を自在に使いこなし、グループワークで静かに議論を交わしている。表面的な派手さはないものの、互いの個性を尊重し合うクールで成熟した人間関係が構築されている。時代の変化に対応しながらも、人間としての根幹を育む営みは、形を変えて確かに受け継がれていた。