「キャットエンペラータイム」という言葉の語源を遡ると、大人気漫画『HUNTER×HUNTER』のパロディ同人文化に行き着きます。作中に登場するキャラクター・クラピカの固有能力「絶対時間(エンペラータイム)」は、自身の潜在能力を100%引き出す強力な技として知られています。
この設定を下敷きに、同作の登場人物であるゴレイヌを主役に据えた同人誌(木星在住氏による作品)の中で生み出された架空の念能力が「キャット・エンペラータイム(別名:ネコ科絶対時間)」でした。作中における「大好きな猫への接触を断つ厳しい制約を課すことで、ネコ科に対して無敵の力を発揮する」というシュールでインパクトのある設定が、ファンの間で爆発的な話題を呼びました。
その後、2010年代半ばからSNS(X/旧Twitter)や掲示板、pixiv等において、「普段はおとなしい猫が、突然瞳孔を開いて無敵モードのように部屋中を爆走する姿」がクラピカの絶対時間発動時や同人ネタの無敵感と重なり、愛猫家たちの間で「うちの猫がキャットエンペラータイムに入った」と比喩的に使われるようになりました。現在では、猫の「夜の大運動会」や「謎の狂乱ダッシュ」を指す定番のインターネットスラングとして完全に定着しています。