新体操の衣装を語る上で避けて通れないのが、国際体操連盟(FIG)による厳格なルール改定だ。現在適用されている採点規則では、選手の表現性を最大限に引き出す自由度が認められる一方で、スポーツとしての品位と公平性を保つためのガイドラインがより緻密に整備された。
日本体操協会もこの世界基準に準拠した国内通達を出しており、特にヌードメッシュ(肌色生地)の使用範囲や透け感、アンダーウェアの隠蔽性については厳格な点検が行われている。胸元の開き具合や太もも回りのカットラインが数ミリずれるだけでも減点対象となり得るため、デザイン性と規律のバランスがかつてないほど問われているのだ。最新ルールに対応した衣装作りは、選手とデザイナー双方にとって妥協の許されない命題となっている。