涙を流した後に目が痛む最大の理由は、涙に含まれる塩分と擦り行為による物理的ダメージだ。感情的な涙は、通常のドライアイを防ぐ涙と比べて塩分濃度が高く、皮ふの薄い目元を刺激しやすい。さらに、ハンカチや手でゴシゴシと目元を擦ることで、まぶたの微細な血管が破裂・拡張し、激しい充血と腫れを引き起こす。
痛みを抑える専門家推奨の応急処置として最も効果的なのが、冷やしタオルを用いた「鎮静冷却」だ。水で濡らして固く絞ったタオル(または保冷剤を薄い手ぬぐいに包んだもの)を閉じた目元に3〜5分ほど優しく当てる。血管を収縮させることで、腫れと痛みの物理的な広がりを即座にブロックできる。また、涙の塩分で乾いた角膜には、防腐剤フリーの人工涙液を点眼し、塩分を洗い流しながら水分を補給するのが鉄則だ。