現地の愛鳥家や伊佐沼の探鳥会に参加する日本野鳥の会関係者の証言、さらにSNSや個人ブログに寄せられた伊佐沼の野鳥写真・ブログの最新報告を分析すると、近年における渡り鳥の飛来パターンにいくつかの顕著な傾向が見られます。
第一に、シギ・チドリ類の飛来期間が長期化している点です。以前は数日の滞在で南下してしまうケースが目立ちましたが、近年の気候変動や周辺環境の整備状況により、一部のオオハシシギやツルシギ、セイタカシギが1ヶ月近く伊佐沼に滞留する例が確認されています。沼の底生生物の豊かさが維持されている証左といえます。
第二に、冬期の伊佐沼のカモ類越冬状況(2026年最新)においては、ヒドリガモやハシビロガモの安定した大群に加え、白黒のコントラストが美しい「パンダガモ」の愛称を持つミコアイサの飛来がコンスタントに記録されています。早朝の澄んだ空気の中では、ミサゴが沼の上空を旋回し、水面へ豪快にダイブして巨大なコイやフナを捕獲するダイナミックなハンティングシーンも日常的に目撃されています。
ネット上のコミュニティでは「東京湾の三番瀬や葛西臨海公園まで行かなくても、埼玉の内陸でこれほど本格的なシギチ観察ができるのは奇跡的」という声が多数を占めており、首都圏のバーダーにとって外せない定点観測地としての地位を確立しています。