新生児期に現れる代表的な赤あざには、ウンナ母斑のほかに「サーモンパッチ(正中部母斑)」が存在します。両者は同じ毛細血管の拡張による病変ですが、発生部位と自然消退の確率において決定的な違いがあります。
顔面の正中線付近(額の中央、眉間、上まぶた、鼻下の人中)に生じるサーモンパッチは、1歳半から2歳頃までに約80〜90%が自然に消える傾向にあります。これに対して、ウンナ母斑が自然に消える確率はおよそ50%前後にとどまります。残りの約半数は大人になっても残るという臨床データが示されており、この予後の差異こそが保護者の迷いを生む最大の要因となっています。
大人に残ったウンナ母斑は、経年変化で隆起したり悪性化したりすることは基本的にありません。しかし、血流が増加する入浴後や激しい運動時、飲酒時などに赤みが一時的に濃くなる特徴を持っています。