彼の原点を語る上で外せないのが、2007年に地元・神戸で結成されたロックバンド「黒猫チェルシー」です。圧倒的なボーカルパフォーマンスと荒削りながら衝動的なガレージロックサウンドで一躍脚光を浴び、メジャーデビューを果たしました。2018年秋にバンドは活動休止に入ったものの、現在もソロ活動や新たなプロジェクトでの音楽制作、劇中歌の歌唱など、音楽人としてのパッションは途切れることなく息づいています。
俳優としてのデビューは極めて鮮烈でした。2009年、田口トモロヲ監督の映画『色即ぜねれいしょん』のオーディションで約2,000人の中から主役に大抜擢。思春期の鬱屈と純粋さを生々しく体現し、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
その後、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)のキャスティングにおいて信頼を集める存在へと成長します。『カーネーション』を皮切りに、『まれ』、『べっぴんさん』、『ちむどんどん』など多数の朝ドラに出演。視聴者の生活に寄り添う親しみやすさと、物語のキーマンとして機能する確かな演技力で、朝の顔としても広くお茶の間に浸透しました。