カフティーポンプのアラームはなぜ鳴る?閉塞・気泡の対処と安全管理

カフティーポンプのアラームはなぜ鳴る?閉塞・気泡の対処と安全管理

カフティーポンプのアラームはなぜ鳴る?閉塞・気泡の対処と安全管理について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。

在宅で高度な医療機器を導入するにあたり、多くの患者や家族が直面するのが経済的な懸念です。しかし、結論から言えば、機器本体を自費で購入する必要は一切ありません。

カフティーポンプレンタル費用は、公的医療保険制度の中に完全に組み込まれています。中心静脈栄養を実施する場合、病院や診療所から交付される「在宅中心静脈栄養法指導管理料」および「輸液ポンプ加算(月額1,250点=約12,500円相当)」の枠組みによって、機器本体および専用ACアダプタ等の周辺備品は医療機関から無償貸与(レンタル)される形式をとります。患者側の自己負担は、通常の健康保険の負担割合(1割〜3割)や高額療養費制度が適用されるため、月々の窓口負担額は一定の枠内に抑えられます。

こうした公的制度が確立されているにもかかわらず、近年のネット空間において極めて深刻な問題となっているのが、フリマアプリやネットオークションでの売買実態です。大手フリマサイト「メルカリ」等において、過去に家族が使用していたとみられるカフティーポンプや輸液ルートが個人出品されているケースが散見されます。

これに対し、厚生労働省および医療機器業界は強い警告を発しています。カフティーポンプSをはじめとする輸液ポンプは、医薬品医療機器等法(薬機法)において「高度管理医療機器」および「特定保守管理医療機器」に指定されています。都道府県知事の販売業・貸与業の許可を持たない一般個人がこれらを売買・譲渡することは明確な違法行為です。

さらに医学的な観点からも、個人売買品の使用は命に関わる危険を孕んでいます。医療機関から提供されるレンタル機は、臨床工学技士によって定期的なキャリブレーション(流量精度の校正)、圧力センサーの点検、電気的安全性試験が厳密に実施されています。一方、フリマアプリ等で放置されていた中古機器は、落下によるセンサー狂いやモーターの劣化、内部基板の腐食が隠れている可能性が極めて高く、設定流量と実際の注入量が乖離してショック状態を引き起こす恐れがあります。「安易に予備機を手元に置きたい」という理由でネット購入することは絶対に避けてください。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。