火のないところに煙は立たないと言いますが、本作の打ち切り説には明確なトリガーが存在します。最大の要因は、WEBコミックガンマの更新頻度が一般的な連載漫画の常識から大きく外れている点です。WEBコミックガンマは毎月10日・20日・30日に更新されるWEB媒体ですが、『メイドインアビス』に関しては「更新日に必ず新作が読める」わけではありません。数ヶ月に1話、場合によっては半年以上も最新話の配信が空くケースが日常茶飯事となっています。
加えて、単行本の刊行間隔が1年から1年半ほど空くことが常態化しています。一般的な月刊誌作品であれば年に2〜3冊は単行本が配本されますが、本作は年1冊ペースを維持するのが精一杯の状況です。そのため、普段あまりWEB媒体を追わず単行本やアニメを中心に追っている層が書店の棚を見て「新刊がまったく出ない=打ち切られたのではないか」と誤認し、SNSや検索エンジンで真偽を検索した結果、サジェストキーワードが汚染されて噂が独り歩きしてしまいました。
さらに、アニメ第2期『烈日の黄金郷』の放送終了後、大規模な映像展開が一時的に落ち着いたことも、連載終了の誤解に拍車をかけました。商業的な不振による打ち切りではなく、あまりに長い制作スパンそのものが打ち切り疑惑を生み出す構造になっているのが実情です。