長寿アニメの宿命として、インターネット上の掲示板やSNSでは定期的にショッキングな都市伝説が浮上します。たまちゃんに関しても、過去に「実在モデルは若くして病気で亡くなったのではないか」という根拠のない死亡説が囁かれた時期がありました。
報道機関のファクトチェック視点でこの噂の発信源を精査すると、二つの誤解が混ざり合って生まれたものであることが判明しています。一つは、さくらももこさんのエッセイやスピンオフ作品に登場する別の同級生や知人の訃報(あるいは作中で病気を患ったサブキャラクターの描写)が、伝言ゲームのようにたまちゃんへすり替わってしまったこと。もう一つは、2018年8月に原作者であるさくらももこさん自身が乳がんのため53歳の若さで急逝された際の大々的な報道の記憶が、ネット検索のサジェストワードの中で混同されたことです。
前述の通り、たまちゃんの実在モデルは成人後も健やかに暮らし、アメリカで幸せな家庭を築いています。さくらさんが旅立たれた際にも、海の向こうから誰よりも深い哀悼を捧げたことが関係者の証言から窺い知れます。ネット上の扇情的なデマに惑わされることなく、二人の確かな絆の歴史を正しく知ることが重要です。