大分県民の間で長年ささやかれているのが、「県立病院は老朽化でどこかに移転するのか?」「建て替え計画はどうなっているのか?」という疑問です。現在の大分市豊饒の病棟は、1980年(昭和55年)の開設から40年以上が経過しており、コンクリートの劣化や配管設備の老朽化、高度医療機器(最新MRIやハイブリッド手術室等)を導入するためのスペース不足、さらには感染症流行時の動線分離の難しさが深刻な課題となっています。
大分県の公式発表資料や県議会の議事録、新病院基本構想検討委員会の報告によると、これまでに「現在地での現地建て替え」案と「大分市内の別候補地への移転新築」案の双方が慎重に比較検討されてきました。現地建て替えは土地取得費を抑えられるメリットがある一方、日々の三次救急診療を止めずに長期間の段階的工事を進める難易度と振動・騒音の懸念がつきまといます。一方、移転新築は最新の免震構造や広い駐車場、感染症完全分離動線をゼロベースで設計できるものの、莫大な建設資材高騰や用地選定の合意形成がハードルとなります。
ネット上では「郊外へ完全移転するのではないか」といった噂が飛び交いましたが、大分県全体の救急搬送動線やドクターヘリポートの配置、県央・県南・県北からのアクセス均等性を考慮した慎重な議論が続けられています。2026年現在も、県民の医療アクセスを損なわない形での基本構想具体化が進められており、単なる病棟の更新にとどまらない、次世代の災害拠点・デジタル医療対応病院への刷新が期待されています。