ジャーメイン良がピッチ上で見せる圧倒的な存在感の根底には、明確なプレースタイルのモデルチェンジが存在します。プロ入り当初のベガルタ仙台時代や横浜FC時代は、爆発的なスプリント力を生かしてサイドを切り裂くウインガーとしての起用が中心でした。しかし、ジュビロ磐田加入以降、ストライカーとしてのポジショニングと身体の使い方が劇的に洗練されました。
覚醒の決定打となったのは、ボックス内でのシュート選択の最適化と「ワンタッチゴール」の増加です。相手ディフェンダーの死角から前へ入り込む動き出しの鋭さに加え、左右両足、さらには打点の高いヘディングと、多彩なフィニッシュワークを身につけました。空中戦での勝率はリーグ上位を記録しており、単に身体能力に頼るだけでなく、滞空時間の長いジャンプと競り合いのタイミングを完全に掴んでいます。
さらに、前線からの献身的なプレッシングとポストプレーの質が向上したことで、チーム全体の攻撃リズムを生み出す起点としても機能しています。ゴール前でボールを呼び込む動きの質が上がったことが、近年の得点ランキング上位定着という確固たる数字に結びついています。