ドライバーにとって休憩施設不足以上に死活問題となるのが、燃料切れ(ガス欠)のリスクです。現在、圏央道の本線上でガソリンスタンドが設置されているのは、埼玉県久喜市に位置する菖蒲PA(集約型・24時間営業)のわずか1箇所しかありません。
もし神奈川・東名方面から走行して菖蒲PAを通り過ぎてしまった場合、常磐道方面へ抜けるルート上では、友部SAや守谷SAまで100km近く給油施設が存在しない区間が続きます。深夜帯や渋滞発生時には、エアコン使用による燃費悪化も重なり、警告灯がついた状態で冷や汗を流す事態に直結します。
この危機的状況を打開するため、国土交通省と高速道路各社が本格展開しているのが「ETC2.0接続フリー(賢い料金)一時退出」制度です。
ETC2.0搭載車両に限り、指定されたインターチェンジ(IC)から一般道に出て、近隣の協力「道の駅」を利用後、2時間以内に同一ICから再流入すれば、高速道路を降りずに直通利用したのと同じ料金が適用されます。圏央道沿線では、五霞IC近接の「道の駅ごか」や常総IC近接の「道の駅常総」などがこの救済措置に対応しており、実質的な本線外給油所・休憩所として機能しています。通常のETCカードでは適用されず途中下車扱い(初乗り料金が二重課金)となる点には注意が必要です。