近年のトレンドは、単に四角く天井を掘り込む従来型から、空調や建具と一体化したシームレスな設計へと進化を遂げています。
戸建てのリビング実例では、「木リブパネル×極細ライン照明」を組み合わせた事例が支持を集めています。従来のボックス型コーブ照明ではなく、わずか15mm幅の埋め込み型ラインLEDを採用することで、埃が溜まる溝そのものを極小化。掃除のしやすさとホテルライクな意匠性を両立させる手法が確立されました。
一方、構造的な制約が多いマンションリフォームにおける折り上げ天井の難易度は高めです。マンションは階上のコンクリートスラブ(床構造)が露出している場合が多く、天井高を簡単に上げることはできません。そこで最新のリノベーション現場では、天井全体を掘り上げるのではなく、「周囲の天井をあえて下げる(下がり天井を作る)」ことで、中央部を相対的に折り上げ天井に見せるリバース工法が主流となっています。
この工法を用いれば、既存の配管スペースや梁をスマートに隠しつつ、中央部分に最大150mm程度の段差を作り出すことが可能です。排気ダクトのルートを緻密に計算することで、築古マンションでも劇的な開放感を実現しています。