2006年に公開された劇場版第10作『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』は、オールスターキャストが集結する記念碑的作品であり、その主舞台となったのが横浜です。作中で蘭や少年探偵団が人質となり、腕にID(プラスチック爆弾内蔵)を装着されたまま過ごす巨大テーマパーク「ミラクルランド」は、ファンの間で長年そのモデル地が議論されてきました。
制作関係者の証言や背景描写の精査によると、ミラクルランドは単一の施設ではなく、横浜八景島シーパラダイスのジェットコースター「サーフコースター リヴァイアサン」や水族館のレイアウトを基軸にしつつ、みなとみらい21地区の「よこはまコスモワールド」が持つ都市型遊園地のロケーションを融合させた架空の複合体であることが判明しています。海上に突き出た絶叫マシン「スーパースネーク」のモデルは、まさに八景島の海上コースターそのものです。
また、依頼人・伊東末彦が潜伏していた「レッドキャッスルホテル」の外観は、みなとみらいの象徴である横浜ロイヤルパークホテルやインターコンチネンタルホテル等の超高層ホテル群からインスピレーションを受けており、緊迫したサスペンス劇を彩るリアルな舞台装置として機能していました。