最高裁判所事務総局の統計や司法研修所のデータによると、裁判官全体の女性割合は約25%前後まで伸長しており、特に若手・中堅層にあたる新任判事補の採用期では、女性比率が35〜40%前後を安定して推移しています。かつては極めて稀であった女性裁判官の存在は、法曹界において確固たる基盤を築き上げました。
日本の女性裁判官の歴史を語る上で欠かせないのが、1949年に日本初の女性判事補となった三淵嘉子氏や石渡満子氏らの先駆者たちです。彼女たちが切り拓いた道は、1994年に元東京高裁長官の高橋久子氏が日本初の最高裁判所女性判事に就任したことで大きく花開きました。
その後も、横尾和子氏、櫻井龍子氏、岡部喜代子氏、宮崎裕子氏、山口厚氏の後任として着任した判事たちへとバトンは繋がれ、最高裁判所において常時複数名の女性判事が合議に加わることが完全に定着しています。さらに近年では、各地の地方裁判所や家庭裁判所において女性裁判所長が相次いで誕生しており、法曹界の意思決定層におけるジェンダーバランスは着実な変革を遂げています。