現在の渋いイメージからは想像しにくいが、森本レオの若い頃は、テレビ黎明期のエネルギーを全身に浴びた「個性派俳優」だった。1967年、TBS系『ウルトラセブン』のアマギ隊員役で頭角を現し、その後、『8時だョ!全員集合』では加藤茶・志村けんらと共にコントで体を張るなど、実に雑食的な活動を展開している。
当時の関係者によれば、森本レオは「台本を一度読むと、すぐに自分の解釈で演じ分ける」俳優だったという。真面目な役から三枚目まで、しかもそれを「器用に」ではなく「自分の感覚として」やってのけた。この下積み時代の演劇的訓練が、後の“森本レオ節”と呼ばれる語りの個性へと結実していく。
また、若い頃の写真を見ると、現代の若手俳優にも通じるような端正な顔立ちをしている。だが、本人は自分の容姿について「俺は二枚目じゃない、二枚目半が一番長くできる」と語っていたとされ、その自己分析は今日の俳優業の在り方にも一石を投じている。