旅行計画時やネット検索において非常によく見られる誤解が、京都府宇治市の「宇治橋」と、三重県伊勢市・伊勢神宮(内宮)の「宇治橋」の混同です。同一の名称を持ち、どちらも日本を代表する名橋であるため混同されがちですが、その歴史的背景や立地、建築構造は大きく異なります。
また、京都の宇治橋を鑑賞する際に見逃してはならないのが、欄干に配された「宇治橋の擬宝珠(ぎぼし)」です。橋の両側に並ぶ真鍮製の擬宝珠の中には、歴史的な遺物として貴重なものが含まれています。上流側の西詰から数えて3番目の擬宝珠には「寛政三年(1791年)」などの刻銘が残されており、度重なる流失と再建を繰り返しながらも、先人たちの手によって大切に受け継がれてきた証を間近で観察することができます。