大型車の命綱リターダーとは?排気ブレーキとの違いや仕組みを徹底解説

大型車の命綱リターダーとは?排気ブレーキとの違いや仕組みを徹底解説

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大型車の運転席にあるステアリングコラム横のレバーを操作すると、リターダーだけでなく「排気ブレーキ(通称:エキブ)」も連動して作動します。これらは同じ補助ブレーキに分類されますが、減速を生み出すメカニズムと制動力の規模には明確な違いが存在します。

排気ブレーキは、ディーゼルエンジンのエキゾーストパイプ(排気管)内に設けたバルブ(弁)を閉じることで排気ガスの抜け道を塞ぎ、シリンダー内のピストンにかかる背圧(バックプレッシャー)を高めてエンジン回転を抑える仕組みです。手軽で軽量な反面、得られる制動力はエンジンの排気量に依存し、過大な減速トルクを得るには限界があります。

一方、リターダーはトランスミッションの出力軸やプロペラシャフトに直接強力な抵抗トルクを与えるため、排気ブレーキ単体の約2倍〜4倍に達する強力な制動力を発生させることができます。さらに、エンジンブレーキのギアダウン(シフトダウン)と併用することで、急勾配の下り坂でもフットブレーキをほとんど踏むことなく制限速度を維持しながら安全に降下することが可能になります。

補助ブレーキの種類作動原理・構造制動力と特性主な搭載車種・普及状況排気ブレーキ(エキブ)排気管内のバタフライバルブを閉じ、排気抵抗でピストン運動を抑制中〜弱。高回転時に効果を発揮するが、急勾配では単独制動が不足2トントラックから大型車までほぼ全車に標準装備永久磁石式リターダー固定子のネオジム磁石をスライド・反転させ、回転体に渦電流を発生させる強。電力消費ゼロで作動し、軽量・コンパクトで応答性に優れる国内大型トラック(日野・いすゞ・三菱ふそう・UD)の主流電磁式リターダー電磁石コイルに通電し、ローターに強力な磁界と渦電流抵抗を発生させる強。制御性に優れるが、大電力を消費し本体重量が重い(熱負荷大)かつての大型高速バスや特殊車両に広く採用(現在は移行中)流体式リターダー(ハイドロ)密閉室内の作動油(フルード)を攪拌し、液体の粘性せん断抵抗で減速極めて強。高速域から絶大な制動力を発揮し熱容量も大きいが構造が複雑欧州製大型トラック(ボルボ、スカニア等)や大型観光バス
山崎 陸
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山崎 陸

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