SNSやコミュニティの体験談において、「1回目で陰性判定が出て絶望した」「何回まで続ければ結果が出るのか」という不安の声が後を絶ちません。臨床現場における累積妊娠率の推移を見ると、1回目の結果だけで一喜一憂する必要がないことが分かります。
良好な胚を複数回移植した場合、累積での妊娠率は以下のように推移していきます。
- 1回目の胚移植:成功率は約35%前後(年齢による差異あり)
- 3回目までの累積:全体の約60〜70%が妊娠に至る
- 5〜6回目までの累積:約75〜80%前後でプラトー(頭打ち)に達する
医療機関の治療プロトコルにおいても、1回目の移植は「ホルモン補充への反応や着床の癖を把握する試金石」となるケースが少なくありません。1回目で妊娠に至らなかった場合でも、子宮内膜の厚み、移植タイミング、使用薬剤の見直しを行うことで、2回目や3回目で良好な結果を得るカップルが多数を占めます。