若者の美意識の変化は、写真業界全体のトレンドを塗り替えている。InstagramやTikTokで洗練された画像や動画を見慣れた若者たちは、自分自身をいかに魅力的に見せるかについての高いリテラシーを持っている。
この変化に対し、商業写真撮影業界も敏感に反応している。子ども向け記念撮影で知られるスタジオアリスのような大手スタジオでも、近年では十代向けの自然で透明感のあるライティングやポーズ指導を取り入れる動きが加速している。
さらに、写真家・映画監督の蜷川実花が手掛けるような彩度が高く色彩豊かな世界観や、ストーリー性の高いビジュアル表現が若者層の憧れとなっており、卒業写真にも単なる証明写真を超えた「表現作品」としてのクオリティが求められている。