多くの患者さんが診察室やWEB上の体験談で口にするのが、「薬を飲み始めてから太った」「とにかく気持ちが悪くて頭が重い」という身体的な不快感です。これらの症状がいつから現れ、なぜ起きるのかという生理的メカニズムを知っておくと、不要なストレスを減らすことができます。
まず「太る理由」についてですが、これは脂肪が増えたのではなく、急激な女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の増加による強いむくみ(水分貯留)が主因です。ホルモンの影響で体が水分や塩分を溜め込みやすくなり、一時的に1〜2kg程度体重が増加することがあります。薬の投薬が終わり、リセット期(月経)が来れば余分な水分は体外に排出され、元の体重に戻ることがほとんどです。
副作用が出始める時期としては、内服薬であれば服用開始後3〜5日目頃から、注射であれば連日投与の後半から排卵直後にかけてピークを迎えます。エストロゲンの変動に伴う脳内血管の拡張や自律神経の揺らぎによって「偏頭痛」や「つわりに似た吐き気」が生じます。これらはホルモン環境が激変しているサインでもあり、安静を保ちつつ水分をこまめに摂取することが推奨されます。