唐沢寿明の人生を語る上で欠かせないのが、女優・山口智子との関係です。ふたりの出会いは1988年、NHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』でした。ヒロインに大抜擢されたものの演技未経験で重圧に押しつぶされそうになっていた山口智子に対し、下積みで場数を踏んでいた唐沢寿明が演技のアドバイスや精神的サポートを行ったことが急接近の契機となりました。
当時、ふたりは周囲に気づかれないよう慎重に極秘交際を続けていましたが、1992年、日本中を震撼させる大事件が起こります。山口智子の自宅マンションに、宅配業者を装った男2人が押し入る強盗・暴漢未遂事件が発生したのです。
その時、部屋の中にいたのが唐沢寿明でした。彼は異変に気づくやいなや、身の危険を顧みず犯人たちに飛びかかり、持ち前のアクション技術と腕力で暴漢を取り押さえ、山口智子を無傷で守り抜きました。この事件の通報によってふたりの交際が世間に公表されることになりましたが、公の場に姿を現した唐沢寿明は堂々と交際を認め、その男気あふれる姿勢は世間から絶大な称賛を浴びました。
その後、1995年12月にふたりは結婚を発表。当時の芸能界では前例が少なかった「挙式なし・披露宴なし・結婚指輪なし」という非常に合理的でシンプルなスタイルを選択し、形式に囚われない対等なパートナーシップを世に提示しました。